【26年4-5月決算】来期営業利益成長率+15%以上 決算レポート(vol.3)

決算レポート第3回目。4-5月は本決算の銘柄が多いため、上方修正銘柄を買う手法は使わず、見通しの良い銘柄を買ってみようか、という趣旨で選別しました。

対象銘柄数22件。

今年度の”顔”になる銘柄は出てくるのでしょうか。

目次

◇スクリーニング基準

  • 基本、時価総額1000億以上
  • 例外、時価総額500億以上
  • 来期営業利益成長率+15%以上

上記でスクリーニング後、来期売上高/コンセンサス比/今期実績/テーマ性/世界シェア/競争力/時価総額 などから有力企業を選別しています。

例外として、見通し1Qや中間のみ開示でも明らかに強気のものは1軍として見ています。

極端に時価総額が低い銘柄、数字は良いけどテーマ性に欠ける銘柄、営利15%超えてるけど同業他社に見劣りする銘柄は外しています。ちなみに銘柄名の横の天気マーク☼☁☂はSBI決算天気マークです。

1軍(時価総額順)

285A キオクシアホールディングス ☼

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-15電気機器74.5%(1Q)117.5%(1Q)
経利成長率純利成長率開示翌日始値
113.1%(1Q)52010

【成長ドライバー】

生成AI向けデータセンター需要+SSD/ストレージ+NAND価格上昇+エンタープライズ向けメモリ+スマートデバイス回復+AIサーバー投資+財務改善

【見通し】

通期見通しは非開示だが、2027年3月期1Qは売上収益+74.5%、営業利益+117.5%、純利益+113.1%の大幅増収増益見通し。AIデータセンター向けSSD・ストレージ需要とNAND市況上昇が強く、見通しは非常に良い。

【上振れ余地・注目点】

今期は売上収益+37.0%、営業利益+92.7%、親会社帰属利益+103.6%と大幅増益。特に4Qは売上収益1兆29億円、営業利益5,968億円、純利益4,077億円と急拡大。出荷量は減少したが、平均販売単価の大幅上昇が利益を押し上げた。SSD & ストレージは前期比+37.5%、スマートデバイスは+51.6%。2027年3月期1Qはデータセンター向け需要の旺盛継続により、営業利益1兆2,980億円を見込む。親会社所有者帰属持分比率は37.9%へ改善し、現金及び現金同等物も4,707億円へ増加。ただしメモリ市況依存が大きく、NAND価格下落時の反動リスクと通期予想非開示には注意。

8035 東京エレクトロン ☁

開示業種売上成長率営利成長率
2026-04-30電気機器中間+33.1%中間+42.2%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
中間+42.4%中間+35.7%47000

【成長ドライバー】

半導体製造装置+AIサーバー向け半導体設備投資+成膜/エッチング/洗浄/塗布現像装置+先端半導体投資

【見通し】

通期予想は非開示だが、中間期は売上高+33.1%、営業利益+42.2%、純利益+35.7%の大幅増益見通し。AIサーバー向け需要が半導体製造装置市場を牽引しており、見通しはかなり良い。

【上振れ余地・注目点】

AIサーバー向け半導体設備投資、先端ロジック/メモリ投資、半導体製造装置市場の中長期成長、営業利益率改善余地、中間配当361円予想が注目点。通期予想は中間決算時に開示予定のため、通期成長率が未確認な点は注意。

6857 アドバンテスト ☼

開示業種売上成長率営利成長率
2026-04-27電気機器25.8%25.7%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
21.7%24.0%5034

【成長ドライバー】

AI半導体向けテスタ需要+SoCテスタ+高性能DRAM向けメモリテスタ+AIアクセラレータ+生産能力増強

【見通し】

AI関連半導体向けテスタ需要が高水準で継続し、前期大幅増益後も来期20%超の増収増益見通し。半導体製造装置・AI関連の中でも見通しは非常に強い。

【上振れ余地・注目点】

CY26テスタ市場は過去最大規模見通し。SoCテスタ市場は87〜95億ドル、メモリテスタ市場は22〜27億ドルへ拡大予想。市場シェア拡大、生産能力増強、AIアクセラレータ向け需要が上振れ要因。ただし株価は決算前に大きく上昇済みで期待値は高い。

7011 三菱重工業 ☁

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-12機械8.6%24.9%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
11.7%14.4%4370

【成長ドライバー】

GTCC/大型ガスタービン+原子力+防衛宇宙+豪州向けフリゲート+データセンター電力需要+航空エンジン

【見通し】

来期は売上収益+8.6%、事業利益+24.9%、純利益+14.4%の増収増益見通し。GTCC、原子力、防衛宇宙が牽引し、見通しはかなり良好。大型株ながらテーマ性と業績の両方が強い。

【上振れ余地・注目点】

GTCCは大型ガスタービン35台受注、受注残高5兆円超。原子力は軽水炉・燃料サイクル・革新炉で受注拡大。防衛宇宙は豪州向けフリゲート等で高水準受注、売上収益は前期比+38%。受注残高は13.2兆円、営業CF9,426億円、FCF8,934億円とキャッシュ創出も強い。配当は29円へ増配予想。ただし株価には相当織り込み済みで、来期受注高は前期比-11.2%見通し。

6981 村田製作所 ☁

開示業種売上成長率営利成長率
2026-04-30電気機器7.1%34.8%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
26.4%25.3%5000

【成長ドライバー】

AIデータセンター向けMLCC+電源モジュール+EMI除去フィルタ+モビリティ向けコンデンサ/センサ+自社株買い

【見通し】

来期は売上収益+7.1%、営業利益+34.8%の大幅増益見通し。AIサーバー・データセンター向けコンデンサ需要が強く、大型株として非常に良い見通し。

【上振れ余地・注目点】

データセンター関連売上は+83.9%、コンデンサのデータセンター関連売上は+85〜90%増見込み。約800億円の追加設備投資、電源モジュール新規PJT売上+250億円、年間70円増配予想、1,500億円・4.12%上限の自社株買いと消却が注目点。ただし高周波・通信はスマホ向け弱含み。

6503 三菱電機 ☁

開示業種売上成長率営利成長率
2026-04-28電気機器5.2%17.7%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
21.7%16.5%6398

【成長ドライバー】

防衛・宇宙システム+FAシステム+電力インフラ/データセンターUPS+空調・ビルシステム+通信用光デバイス

【見通し】

来期は売上・調整後営業利益・純利益が過去最高更新見通し。防衛・FA・ライフ部門がけん引し、営業利益+17.7%と大型株としてはかなり良い。

【上振れ余地・注目点】

防衛・宇宙システム売上+33%、FAシステム調整後営業利益+36%、空調・家電+30%が注目点。AI関連半導体設備投資、データセンター向けUPS、電力インフラ、OTセキュリティ、通信用光デバイスも材料。

6954 ファナック ☁

開示業種売上成長率営利成長率
2026-04-24電気機器6.0%15.5%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
13.0%11.0%6750

【成長ドライバー】

FA・ロボット需要回復+中国・米州ロボット堅調+工場稼働向上+フィジカルAI/自動化投資

【見通し】

FA・ロボット中心に需要継続、売上高は過去最高更新見通しで営業利益も2桁増益。大型ながら見通しは良好。

【上振れ余地・注目点】

4Q受注+19.2%、FA受注+40.2%、中国受注+55.2%が強い。為替前提はUSD150/EUR170で円安継続なら上振れ余地、米国ロボット生産投資と自社株買いも支援材料。

4062 イビデン ☁

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-11電気機器20.1%45.1%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
48.0%-9.0%15700

【成長ドライバー】

FA・ロボット需要回復+中国・米州ロボット堅調+工場稼働向上+フィジカルAI/自動化投資

【見通し】

FA・ロボット中心に需要継続、売上高は過去最高更新見通しで営業利益も2桁増益。大型ながら見通しは良好。

【上振れ余地・注目点】

4Q受注+19.2%、FA受注+40.2%、中国受注+55.2%が強い。為替前提はUSD150/EUR170で円安継続なら上振れ余地、米国ロボット生産投資と自社株買いも支援材料。

5801 古河電気工業 ☼

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-12非鉄金属11.7%48.8%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
31.8%13.1%51180

【成長ドライバー】

AIデータセンター向け光ファイバ/光ケーブル+MTフェルール/DFBレーザ+電力ケーブル/再エネ海底線+放熱・冷却製品+半導体製造用テープ+高周波基板用電解銅箔

【見通し】

来期は売上高+11.7%、営業利益+48.8%、純利益+13.1%の大幅増収増益見通し。AIデータセンター向け光通信、電力インフラ、放熱・冷却、半導体材料が伸び、見通しはかなり良好。

【上振れ余地・注目点】

インフラは今期売上+20.0%、営業利益+276.1%と急伸。ローラブルリボンケーブル、MTフェルール、DFBレーザ、光ファイバ・ケーブルの北米拡販、電力ケーブル能力増強が注目点。機能製品では放熱・冷却、半導体製造用テープ、高周波基板用電解銅箔がデータセンター・再エネ需要に乗る。10分割、DOE3.5%目途、分割前換算220円配当予想も評価材料。ただし今期純利益には投資有価証券売却益・退職給付制度改定益が含まれ、営業CF低下には注意。

6506 安川電機 ☁

開示業種売上成長率営利成長率
2026-04-10電気機器7.0%26.8%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
31.1%33.4%5034

【成長ドライバー】

AIデータセンター向け光ファイバ/光ケーブル+MTフェルール/DFBレーザ+電力ケーブル/再エネ海底線+放熱・冷却製品+半導体製造用テープ+高周波基板用電解銅箔

【見通し】

来期は売上高+11.7%、営業利益+48.8%、純利益+13.1%の大幅増収増益見通し。AIデータセンター向け光通信、電力インフラ、放熱・冷却、半導体材料が伸び、見通しはかなり良好。

【上振れ余地・注目点】

インフラは今期売上+20.0%、営業利益+276.1%と急伸。ローラブルリボンケーブル、MTフェルール、DFBレーザ、光ファイバ・ケーブルの北米拡販、電力ケーブル能力増強が注目点。機能製品では放熱・冷却、半導体製造用テープ、高周波基板用電解銅箔がデータセンター・再エネ需要に乗る。10分割、DOE3.5%目途、分割前換算220円配当予想も評価材料。ただし今期純利益には投資有価証券売却益・退職給付制度改定益が含まれ、営業CF低下には注意。

6976 太陽誘電 ☂

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-08電気機器8.1%50.0%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
11.9%21.6%6410

【成長ドライバー】

AIサーバー向けMLCC+パワーインダクタ+自動車/ADAS・xEV+情報インフラ・産業機器+高付加価値電子部品

【見通し】

来期は売上高+8.1%、営業利益+50.0%、純利益+21.6%の大幅増益見通し。AIサーバー・自動車向け高付加価値商品の需要拡大と操業度改善が牽引し、見通しはかなり良好。

【上振れ余地・注目点】

コンデンサ売上は来期+12.0%計画。4Qコンデンサ受注は前四半期比+26%、BBレシオは全社1.25、コンデンサ1.31と強い。中計2030では売上高4,800億円、営業利益率15%、ROE15%、ROIC10%を目標。AIサーバー向けMLCC需要CAGR+32%、パワーインダクタ需要CAGR+18%が注目点。ただし決算前から株価が大きく上昇しており、期待が乗っている状態。出尽くし売り注意。

6787 メイコー ☼

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-13電気機器33.0%54.6%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
32.1%36.5%38650

【成長ドライバー】

AIサーバー向け基板+衛星通信向け基板+ビルドアップ基板+高多層基板+ベトナム第4工場/ホアビン工場+FCLコンポーネント事業取得

【見通し】

来期は売上高+33.0%、営業利益+54.6%、純利益+36.5%の大幅増収増益見通し。AIサーバー、衛星通信、ビルドアップ基板、ベトナム新工場稼働が重なり、見通しはかなり良い。

【上振れ余地・注目点】

今期は売上高+16.3%、営業利益+28.8%、純利益+32.5%で過去最高。来期はAIサーバー売上73億円から170億円、衛星通信282億円から550億円、ビルドアップ基板1,098億円から1,560億円へ拡大見通し。ベトナム第4工場とホアビン工場の生産開始、FCLコンポーネント事業取得、配当115円から160円への増配も評価材料。ただし有形固定資産取得498億円、投資CF-554億円、借入増加、自己資本比率40.6%で大型投資負担には注意。

6134 FUJI ☼

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-14機械16.8%48.9%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
41.6%109.7%8701

【成長ドライバー】

AIサーバー向け電子部品実装ロボット+NXTRマウンター+SiP/モジュール部品+半導体関連設備+ダイボンダ/ハイブリッドボンダ+高密度実装/自動化+大幅増配/自己株取得

【見通し】

来期は売上高+16.8%、営業利益+48.9%、純利益+109.7%の大幅増収増益見通し。AIサーバー関連、半導体関連、SiP・モジュール部品、NXTRマウンター需要が強く、見通しはかなり良い。

【上振れ余地・注目点】

今期は売上高+41.8%、営業利益+112.5%、経常利益+104.1%と大幅増益。純利益はFFTののれん等減損96.91億円で+44.3%にとどまるが、本業は強い。ロボットソリューション事業は受注高+74.7%、売上高+47.8%、営業利益+105.7%、受注残高+85.5%。タイ・インド中心のアジアでAIサーバー関連需要が高水準、サーバー用電源、半導体関連、SiP・モジュール部品も伸長。2027年3月期は営業利益率20.7%へ改善、年間配当は90円から190円へ大幅増配予想、100億円の自己株取得計画も評価材料。ただし来期受注高は+1.7%と伸びは鈍化し、マシンツール事業は自動車向け設備投資低迷で弱い。

6323 ローツェ ☁

開示業種売上成長率営利成長率
2026-04-09機械23.5%22.3%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
17.2%46.0%3750

【成長ドライバー】

生成AI・データセンター需要+先端ロジック/HBM+アドバンスドパッケージ+半導体搬送装置

【見通し】

半導体関連装置の受注増を背景に、売上・営業利益ともに20%超成長を見込む。AI半導体投資の恩恵が強く、見通しは非常に良好。

【上振れ余地・注目点】

Q4半導体関連装置受注高が前四半期比+48%で過去最高。台湾・シンガポールのエンドユーザー受注急増、中国EFEM受注増が強い。ベトナム新工場による生産能力増強も中長期材料。ただし為替前提USD159円、訴訟関連費用、株価急騰後の短期過熱には注意。

6622 ダイヘン ☁

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-11電気機器17.8%33.1%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
26.9%16.9%19790

【成長ドライバー】

電力インフラ/受変電設備更新+蓄電池システム+半導体製造装置向け電源/マテリアルプロセシング+生成AI/データセンター関連需要+FA/省人化

【見通し】

来期は売上高+17.8%、営業利益+33.1%、純利益+16.9%の増収増益見通し。電力インフラ、蓄電池、半導体関連投資、生成AI・データセンター需要を背景に見通しはかなり良好。

【上振れ余地・注目点】

受注高は+12.6%、受注残高は+30.7%。エネルギーマネジメントは営業利益+23.4%、受注残+20.6%。マテリアルプロセシングは受注高+17.8%、受注残+88.7%と強く、東京エレクトロン宮城向け売上も大きい。年間配当は今期180円、来期210円予想で還元も良好。ただしFAは自動車関連投資先送りで営業利益-13.4%と弱い。

4368 扶桑化学工業 ☼

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-11化学11.5%28.9%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
25.2%16.0%3990

【成長ドライバー】

超高純度コロイダルシリカ+半導体CMP材料+AI向け半導体需要+電子材料事業拡大+鹿島/京都新設備投資

【見通し】

来期は売上高+11.5%、営業利益+28.9%、純利益+16.0%の増収増益見通し。AI用途を中心とした半導体需要拡大と超高純度コロイダルシリカの販売数量増が牽引し、見通しはかなり良好。

【上振れ余地・注目点】

電子材料事業は今期売上+25.0%、営業利益+20.9%と強い。鹿島の超高純度コロイダルシリカ新設備は2025年12月本稼働、京都でも400億円の新設備投資を計画。中計「飛躍2030」では2030年度に売上高1,200億円、営業利益360億円、償却前営業利益567億円を目指す。自己資本比率77.0%と財務も強い。ただしライフサイエンス事業は伸びが弱い。

6516 山洋電気 ☼

開示業種売上成長率営利成長率
2026-04-27電気機器20.0%49.6%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
42.1%38.6%7230

【成長ドライバー】

AI関連設備投資+半導体製造装置向け需要+ウェハ搬送ロボット+通信装置/データセンター向け電源・冷却ファン

【見通し】

AI関連・半導体製造装置・ロボット向け需要を背景に、来期は売上+20%、営業利益+49.6%の大幅増益見通し。受注残も積み上がっており、見通しは非常に強い。

【上振れ余地・注目点】

受注高+30.1%、受注残高+25.0%が強い。モーションは半導体製造装置・ウェハ搬送ロボット向けがAI関連設備投資で大幅増。増配も強力で、株価は発表後ストップ高買い気配。ただし短期過熱には注意。

6254 野村マイクロ・サイエンス ☼

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-14機械72.5%140.0%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
166.5%190.7%4845

【成長ドライバー】

半導体向け超純水装置+AIサーバー向け先端ロジック投資+DRAM投資+各国大型水処理装置案件+メンテナンス/消耗品+半導体工場インフラ

【見通し】

来期は売上高+72.5%、営業利益+140.0%、純利益+190.7%の大幅増収増益見通し。大型水処理装置案件の端境期から急回復し、AI関連半導体投資を背景に見通しはかなり良い。

【上振れ余地・注目点】

今期は前期大型案件の反動と一部大型案件の工期開始遅延で売上高-41.6%、営業利益-56.6%、純利益-62.6%と大幅減益。ただし来期は半導体関連市場でAI関連投資が旺盛で、各国大型水処理装置案件を想定し、受注高は+245.5%の1,647.8億円を見込む。メンテナンス・消耗品は今期も+19.9%と堅調で、装置納入後のストック収益も評価材料。DRAM投資、AIサーバー向け先端ロジック、半導体工場インフラ需要が追い風。期末配当は50円から61円へ増額し、年間81円、来期85円予想。ただし大型案件依存による業績変動、工期遅延、契約資産の大きさ、短期借入金の多さには注意。

4047 関東電化工業 ☼

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-15化学45.3%82.5%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
50.8%79.6%2750

【成長ドライバー】

半導体用特殊ガス+六フッ化タングステン+KSG-14+三フッ化窒素復旧+電池材料/六フッ化リン酸リチウム+Samsung/キオクシア向け+生成AI関連半導体需要

【見通し】

来期は売上高+45.3%、営業利益+82.5%、純利益+79.6%の大幅増収増益見通し。半導体用特殊ガス、電池材料、生成AI関連半導体需要、価格修正効果があり、見通しはかなり良い。

【上振れ余地・注目点】

今期は売上高+4.9%、営業利益+28.2%、経常利益+47.1%、純利益+16.5%。渋川工場火災事故の影響はあったが、精密化学品事業が売上+6.2%、営業利益+22.6%と牽引。三フッ化窒素は火災事故で販売数量減となった一方、六フッ化タングステンは価格修正効果と販売数量増、KSG-14も販売数量増、六フッ化リン酸リチウムも販売数量増と価格修正効果で増収。主要顧客はSamsungとキオクシアで、AI/NAND/半導体材料テーマに直結。配当は20円から36円へ大幅増配予想。ただし火災事故再発防止、営業CF減少、棚卸資産・売上債権増加、有利子負債398億円には注意。

6480 日本トムソン ☼

開示業種売上成長率営利成長率
2026-05-11機械19.0%99.9%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
56.9%67.1%

【成長ドライバー】

半導体製造装置向け軸受/直動案内機器+実装機+生成AI向け半導体需要+自動化/省人化+中国半導体関連需要+工作機械

【見通し】

来期は売上高+19.0%、営業利益+99.9%、純利益+67.1%の大幅増収増益見通し。半導体製造装置・実装機などエレクトロニクス関連と自動化需要が牽引し、見通しは非常に良好。

【上振れ余地・注目点】

受注高は前期比+29.8%、軸受等売上は+17.9%と回復が明確。中国市場の半導体関連需要、大口設備投資案件、生成AI向け半導体需要、自動化・省人化、工作機械向けが注目点。年間32円へ増配予想、16億円・発行済2.0%上限の自己株買いも評価材料。ただし前期が低水準だった反動も大きく、半導体製造装置サイクルと中国需要の持続確認は必要。

1945 東京エネシス ☁

開示業種売上成長率営利成長率
2026-04-24パルプ・紙14.3%54.1%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
35.9%21.3%2373

【成長ドライバー】

原子力再稼働/安全対策工事+電力インフラ/変電設備+データセンター電力需要+再生可能エネルギー/PPA+蓄電池関連プラント+脱炭素設備投資

【見通し】

来期は売上高+14.3%、営業利益+54.1%、純利益+21.3%の大幅増収増益見通し。原子力、電力インフラ、再エネ、データセンター電力需要が追い風で、見通しはかなり良好。

【上振れ余地・注目点】

今期は売上高+22.7%、営業利益+77.8%と強い。受注高は+16.5%、次期繰越工事高は+19.4%で過去最高。グリーンエネルギー事業部門の受注高は+155.5%、再生可能エネルギー関連市場の受注高は+109.1%。原子力安全対策、福島第一廃止措置、変電設備、蓄電池関連、オンサイトPPAが注目点。配当は63円から77円へ増配予想。ただし労働力不足、資材価格高騰、調達長期化、工期遅延リスクには注意。

3891 ニッポン高度紙工業 ☼

開示業種売上成長率営利成長率
2026-04-24パルプ・紙12.8%24.5%
経利成長率純利成長率開示翌日始値
18.7%21.1%6000

【成長ドライバー】

AIサーバー需要+アルミ電解コンデンサ用セパレータ+高付加価値機能材+電力安定化用途

【見通し】

AIサーバー関連需要を背景に前期大幅増益後も2桁増収・2桁営業増益を見込む。ニッチトップ性とテーマ性が強く、見通しは非常に良好。

【上振れ余地・注目点】

AIサーバー向け需要の継続拡大、米子工場の新設設備本格稼働、高付加価値セパレータ拡販が上振れ要因。増配・DOE下限3%方針も評価材料。一方、株価は決算当日に急騰済みで短期過熱には注意。

おまけ

準1軍判定にしたもので、テーマ性を有していて面白そうなもの。実際、決算翌日始値から買った場合、1軍より準1軍の方がパフォーマンス出てる銘柄も多数存在する。

6526 ソシオネクスト +31.4%
6996 ニチコン +25.7%
9412 スカパーJSAT +19.7%
6882 三社電機製作所 +16.3%
6754 アンリツ +15.8%
5333 NGK +15.5%
6762 TDK +13.1%
5332 TOTO +11.7%
6965 浜松ホトニクス +10.7%
6752 パナソニックHD +9.8%
5802 住友電気工業 +4%
6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ +0.6%
4980 デクセリアルズ -0.2%
6997 日本ケミコン -3.6%
3110 日東紡 -5.5%

総じて強い銘柄はテーマ性がはっきりしていて、今の相場に合致している銘柄であること。コンデンサー強いよね、とか。宇宙強いよね、とか。

そういう意味ではテーマ性は決算数字と同等には重要視して良いかもしれない。

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