【検証】【26年1-2月決算】営業利益修正率20%以上 上方修正銘柄レポート(vol.2)_パフォーマンス測定(2月末)

目次

■本記事のコンセプト

 ①決算書を読む
 ②上方修正の質を分析する
 ③寄りで突撃して利益を取る

という投資法の再現性検証記事2月末編です。

選定銘柄は【26年1-2月決算】営業利益修正率20%以上 上方修正銘柄レポート(vol.2)をご参照ください。

■結論:平均損益率+10.1%

損益率銘柄名
平均損益率+10.1%選定18銘柄平均
最大損益率+22.7%住友金属鉱山
最低損益率-4.9%精工技研

選定18銘柄のパフォーマンス詳細

開示日コード銘柄名開示翌日始値終値損益率
2026-02-095713住友金属鉱山97581262522.7
2026-02-067826フルヤ金属6000767021.8
2026-01-291942関電工5470698621.7
2026-02-135706三井金属300003691018.7
2026-01-286999KOA1617198818.7
2026-02-121938日本リーテック2862321511
2026-02-026971京セラ2501.52763.59.5
2026-01-286366千代田化工建設120013239.3
2026-02-136227AIメカテック16600182709.1
2026-02-106134FUJI555760918.8
2026-02-027236ティラド9850107908.7
2026-02-051803清水建設320434938.3
2026-02-044503アステラス製薬2462.52601.55.3
2026-02-066855日本電子材料763080405.1
2026-02-136824新コスモス電機477049754.1
2026-02-091893五洋建設20602133.53.4
2026-02-121975朝日工業社472047801.3
2026-02-136834精工技研2271021640-4.9

総評

2月は好地合いの追い風もあり、選定18銘柄の平均損益が10%超と良好でした。ただし今回は「寄り凸前提」で測定しているため、実運用では押し目で拾うことを意識するなど、より安く拾う努力ができればパフォーマンスは上振れします。

一方で、寄り凸と相性が悪いパターンも明確になりました。フルヤ金属AIメカテック日本電子材料FUJIのようにS高を付ける銘柄は、寄り付きが遅れやすく、寄り付いた時点で高値圏になりやすいです。その結果、寄り凸しても伸びしろが残りにくい可能性があります。ただ、これもバリュエーション次第で、S高してなお安いフルヤ金属FUJIは悪くないパフォーマンスを出しています。

実際に2月末のハイテク株地合い悪化の影響で、AIメカテック日本電子材料は平均を下回りました。精工技研も同様に、半導体主導の地合い悪化で急落し、決算後に買った人はほぼ含み損の状態になりました。決算前から騰がりすぎている銘柄は、決算後のリスクに対してリワードが細りやすいと考えられます。

一方で、20%超えの好成績となった住友金属・フルヤ金属関電工は、「業績の伸び」「セクターの追い風」「バリュエーションの余地」が揃っていました。

特にフルヤ金属は異色で、2連S高後も上昇が続きましたが、金属・金属加工関連の地合いの追い風に加え、S高を重ねてもなお割安に見える水準だったことが理由として考えられます。

住友金属もEPSの伸びが鋭く、割高に見えたバリュエーションが一転して割安に見える局面を作れました。これらと対照的に、AIメカテック日本電子材料精工技研はバリュエーション面で割高感が強く、地合い悪化局面で売られやすかったため、上方修正銘柄の中でも「割安な銘柄を狙う」ことはパフォーマンス向上に理にかなっていると言えます。

最後に、5%以下に留まった新コスモス電機五洋建設朝日工業社についてです。

新コスモス電機は時価総額500億台と小型で値動きが粗く、テーマ性も高くないため、業績修正値が良くても資金を呼び込みにくい印象でした。五洋建設は海上建設・港湾強化とテーマ性はあるものの、2月は物色が強まらず伸び切りませんでした。ただしバリュエーションは悪くないため、3月相場での再評価に期待が残ります。

朝日工業社は決算翌日に大きく寄り天となり、寄り凸した人の成績が悪化した一方、下で拾えた人は7〜8%程度の含み益が乗っており、必ずしも悪い銘柄ではありません。ただ、時価総額1200億程度と小ぶりで資金吸引力が限定的に見えること、サブコン枠としては関電工という強い比較対象があることも踏まえる必要があります。

総じて、2月の学びは「寄り凸で勝ちやすいのは、地合い・需給・割安余地の三拍子が揃い、かつ決算前に上げ過ぎていない銘柄」であるという点です。

S高絡みで寄りが遅い銘柄や、バリュエーションが既に高い銘柄はパフォーマンスはそこまで良くないため、買いは慎重になった方がいい、という結論です。

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