「決算見てから投資法」って呼んでいたんですけど、決算モメンタム手法という言葉が存在するみたいです。
好決算銘柄を買って保有し、決算いまいちになったら売る、みたいな手法でしょうか。
私が今試行錯誤している手法は「上方修正後に株価のレンジが切りあがる現象」がベースにあることから、決算モメンタム手法から派生して、上方修正モメンタム手法と便宜上名づけます。
モメンタム手法にも色々あるようです
①数字の裏付けのないモメンタム手法
②数字の裏付けのあるモメンタム手法
Xで最近話題のモメンタムチンパン手法は①でしょう。チャートやニュース、自己センスを元に資金が入ってくる及び入ってきた銘柄の波に乗る。
相場の崩れを機敏に察知し、波から降りるという手法。IN/OUTの基準が定量的に表しにくいので、センスが必要だと思います。
①は短期的で銘柄の入れ替えが激しい。株式市場の情勢のキャッチ&アップデートが必要です。時間軸が日〜週単位です。
②は決算初動の分析が忙しいものの、資金を張ったら後は伸びるのを待ちます。時間軸が週〜月単位です。
兼業投資家に向いているのは②だと思いますが、利益の上振れ値は圧倒的に①だと思います。
上方修正モメンタム手法 IN基準
決算ベースの手法はおそらく沢山あって、じゃあ何の数字を基準に投資判断するのか?という点で差別化が出来るのかな、と思っています。
私は決算期の決算+上方修正IRを見て、下記条件(試行錯誤中)でまずはリスト化します。
■前提:時価総額500億以上
- 1軍:営利修正率+25%以上 かつ 売上高5%以上 かつ 修正要因に”市況”含む
- 準1軍:営利修正率+20%以上 かつ 売上高3%以上 かつ 修正要因に市況含む
- 2軍:営利修正率+20%以上
- 監視:営利修正率+10%以上
※修正要因は 市況>構造改善>為替>一時利益 の4分類とする。
1軍=本命です。積極的に買いポジションを狙いますが、S高1回〜2回でバリュエーションが高くなりすぎて手を出さないこともあります。
基本的に短期で急激に上がった銘柄は戻しも激しいので、1回目の相場は乗らず、調整後の2回目の上昇相場に乗るのも手だと思っています。
一方で、1軍にも関わらず評価の甘い銘柄は投資妙味が高いと判断して優先的に乗ります。
準1軍=準本命です。決算後に1軍ほど騰がりすぎない場合、内容は1軍の方が良くてもパフォーマンスは準1軍の方が高いのもあります。
準1軍までは積極的に買いを狙います。
2軍=買い候補から外します。あくまで上方修正銘柄の上澄みの中から漏れただけで、普通に超好決算です。
監視=データ収集用です。これもあくまで上方修正銘柄銘柄という上澄みから漏れただけで好決算です。
上方修正モメンタム手法 OUT基準
・次回決算前に売却
・含み益○%で利確
・含み益○%で半分利確/半分を決算前まで伸ばす
・同値〜マイナス10%で損切
と、OUT基準は厳密にはまだ決まっていません。売り時が一番難しいです。
買った銘柄の上値余地があとどれくらい残っているのか、が難しいのです。
そして利確したところで、その現金を次どこに張る?問題もあります。次回の決算期まで大人しく理性的でいられる人は別にいいんですけど、次の銘柄に張って損したら何が何だかわからない。
26年1-2月決算期については、「次回決算前に売却」の方針を取っていますが、
一代田化工建設の含み益30%超え→マイナス転落があった以上、やはり一定の含み益で半分利確しておくのが賢明では?と思っています。
利確することでレバレッジを落とし、防御力を高めること。現金力の増加に伴って信用余力を増やし、攻撃力を高めること。という意味でも利確は正義なのかもしれません。
また、「短期で騰がった銘柄は調整も深く、少しずつ上昇する銘柄は調整も浅い」という私見を踏まえるなら、前者の銘柄で短期的に20%乗るなら利確、後者の銘柄で時間をかけて20%乗ったらホールドという使い分けをするのも良いのではないかと思いました。
補足:1回目の相場、2回目の相場
最後に、本ブログで度々使っているこの言葉について補足。「上方修正後に株価のレンジが切りあがる現象」をベースにして、株価の上下のレンジを下記のように考えます。
・下値は上方修正全戻しライン
・上値は青天井
1回目の相場とは、上方修正後に急激に買われ始めて、短期天井をつけるまでの相場を指します。
2回目の相場とは、1度短期的な天井を付けた後、調整期間に入り、調整終了後に上を目指す相場を指します。
ハイテクやテーマ性が強い銘柄ほど短期で上昇し、その分の揺り戻しで決算前の株価に全戻しすることもしばしば見られるため、値動きが激しい銘柄ほど1回目の相場は狙わず、2回目を狙うというやり方ができます。
具体例として、25年11月決算期の精工技研や三井海洋開発です。


上方修正後、短期で激しく上昇したものの、戻りも激しく、上方修正決算を全戻ししました。
しかしながら「上方修正後は株価のレンジが切りあがる」とするならば、ここは投資妙味がある位置で、下値は限定的と考えます。
一方、静かに少しずつ株価を上げていく銘柄は日々調整しているようなものなので、分かりやすい調整期間がないものもあります。
具体例として、25年11月決算期のアステラス製薬や日本精工です。


これらは値動きも地味だが右肩上がり、テーマ性も精巧技研や三井海洋開発のように派手ではない分、時間軸の長い上昇相場でした。
なおどちらも26年1-2月に再度上方修正を出しており、上昇相場は継続中です。
基本的に「短期で騰がる銘柄は短期で下がる、毎日少しずつ騰がる銘柄は短期で下がらない」と考えると、利確のヒントがそこにありそうです。
短期で騰がる銘柄はある程度の%で利益確定して2回目の相場で拾い直すこと。
ゆっくり%を伸ばす銘柄はなるべくホールドして%を育てること。
といった戦略を考えられます。
ちなみに、3回目の相場はないと思っています。この手法の時間軸は決算〜次回決算前までなので
時間軸的に3回目の調整を挟む前に決算突入します。決算跨ぎリスクは負わないので、3回目はありません。
一応ここも改良の余地があって、上方修正銘柄の好決算が連続する可能性を見るなら、ポジションを全決済しなくてもよいのでは?という点。
しかし、決算で株価水準が変わるという前提を置くなら決算を跨ぐのはレンジ切り下げリスクを負うということでもあります。
全部利確するか、半分は持ち越すか、ここは改良の余地があると思います。
